NFT(非代替性トークン)とは?話題のデジタル資産を解説
こんにちは。
本日は、DeFiと同じく流行になりつつある『NFT』について書いていきます。
暗号通貨と並べられることが多いNFTですが、どのような特徴があるのでしょうか?
今回はNFTに関する記事の初回になりますので、誰でも分かりやすいように簡単にまとめていきます。
『NFT』とは?
NFTとは、『Non-Fungible Token(非代替性トークン) 』の略称であり、暗号通貨とは異なるが、ブロックチェーン上で発行・管理されるデジタル通貨またはデジタルデータの一種です。
一般的にデジタルデータというと、簡単にコピーや改ざんができてしまいます。しかし、ブロックチェーンには、改ざんが限りなく不可能に近いという特性があり、NFTは、このブロックチェーンの仕組みを通貨ではなくデジタルデータやコンテンツ、アイテムに適応させたものになります。
現在、なぜこのNFTが注目されているのかという所をお話します。
複製による価値の減少
音楽の場合
例えば、音楽で言うCDを例に挙げてみましょう。
CDは、購入される度にアーティストに印税が入ります。昔はレコードでしたが、みんな聞きたい音楽がある場合は購入するのが当たり前でした。が、今の時代、CDの売れ行きはただでさえ昔に比べると落ち込んでいます。
なぜかというと、少し前なら、レンタルしてパソコンに取り込んだりすることによって、購入せずとも安価に音楽を入手することができました。
今はどうでしょう?
ネット上に違法にアップロードされており、レンタルする必要すら無くなってしまいました。
これによって、一番被害を受けているのは勿論アーティストの方です。
そこで、アイドルがCDに付加価値として、写真や握手券等を入れることによって、CDの売り上げを上げる工夫をしていますが、これはあくまで写真や握手券目当ての購入であり、根本的な改善にはなっておりません。
結局の所、CDの価値が下がり、どんどんCDが売れない時代は進みます。
漫画・アニメの場合
音楽と同じく、漫画・アニメ等も同じことが言えます。
例えば、週刊誌等での漫画に関しても、発売日の夜になれば、誰かがネット上にアップロードしており、実際に本を買わなくても漫画が読めてしまいます。
アニメも、先述の音楽と同じくネット上を探せば出てきます。
現在は、サブスクリプションによって安価で誰でも閲覧できる時代になっており、単行本や週刊誌ですら、売り上げが落ち込んでしまっております。
これも、作者の方には大きなダメージとなっております。
NFTによってできること
作品をNFTにすることで、複製が不可能となり、作品の本来の価値が保たれるようになります。
絵画の場合、輸送する手間やコストもかかりませんし、ブロックチェーンによって契約の透明性を確保することもできます。また、DEXでのNFTの取引は、P2Pによって無駄な仲介コストを省き、直接かつ安全に取引を行うことができます。
さらに、スマートコントラクト技術を応用し、アーティスト等の発行者への永続的なロイヤリティの還元を実現します。これまでは、最初の1回きりだった発行者への印税も、二次流通以降の取引でも発行者にロイヤリティが発生するため、昨今の複製による発行者への被害が無くなります。
上記を踏まえ、作品をNFTにすると、先ほどの例のような場合でも、CDを持っている人しか音楽を聴けない、漫画を持っている人しか読めない、複製も違法アップロードもできないとなると、本来の作品の価値が保たれる訳です。
また、ブロックチェーンによって、これまでの所有者も全て記録されるため、それが作品の元データであるという証明を改ざんすることもできなくなる訳です。
絵画等は、よほどの腕のある鑑定士でなければ見抜けないような精巧な偽物等もあるので、そこでNFTの意味が出てくるわけですね。
大手が続々とNFT参入
世界中の大手企業や取引所も、続々とNFTへの参入を表明しています。
6月よりBinanceNFTマーケットプレイスがオープン
世界最大の取引所であるバイナンスでも、6月よりNFTのマーケットプレイスをオープンします。これはもう4月ごろからアナウンスされておりましたが、バイナンスがNFTに参入すると言うなら、これはまた時代が変わりますね。
既に、NFTの銘柄は少しずつ価格上昇しております。
メルカリもNFT参入
メルカリは、既に仮想通貨への参入を発表しており、株式会社メルコインを設立しておりますが、そのロードマップにはNFTと書かれております。
まとめ
簡単にNFTについてお話しましたが、実はまだまだ奥が深く、かなり難しい分野であり、今回書ききれない内容もかなり多いです。
上記以外にも、AVAXを始めとした超大手企業がどんどんNFTを始めている時代です。
何でもNFTにすれば良いという訳ではないので、何も知らずに手を出すのは危険ですが、NFTを取り入れているDEXもありますし、その辺りでDeFiとも関連があるので、知っておかないと、これからの仮想通貨の時代についていけなくなってしまいます。
また関連する内容は別記事にてお話させて頂きます。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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